架空ナル世界デ死ノゲーム
「おい、湖沼!あったぞ、ひとつ!」
近くでモソモソと探している湖沼に呼びかけた。湖沼はハッと顔を上げ、近づいて来る。
「私も見つけました!」
顔をほころばせてスッと差し出したのは、さっき見つけた物とほとんど同じ形の鍵。
その二つをひょいとつまみ上げ、まじまじと見つめた。そして、それらが同じものだと確認してからポケットの中に入れた。
始めてからあんまり時間立ってないよな…?
時計を見てみると、始まってからはまだ1時間ぐらいしか経っていない。
「あ、その鍵どこにあったんだよ?」
「え?あ、お鍋の中です。フタはされてなかったので、簡単に見つかりましたよ」
隠れてんのか、それ。