架空ナル世界デ死ノゲーム

「おい、湖沼!あったぞ、ひとつ!」


 近くでモソモソと探している湖沼に呼びかけた。湖沼はハッと顔を上げ、近づいて来る。



「私も見つけました!」

 
 顔をほころばせてスッと差し出したのは、さっき見つけた物とほとんど同じ形の鍵。



 その二つをひょいとつまみ上げ、まじまじと見つめた。そして、それらが同じものだと確認してからポケットの中に入れた。


 始めてからあんまり時間立ってないよな…?


 
 時計を見てみると、始まってからはまだ1時間ぐらいしか経っていない。



 
「あ、その鍵どこにあったんだよ?」


「え?あ、お鍋の中です。フタはされてなかったので、簡単に見つかりましたよ」



 隠れてんのか、それ。







 
< 64 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop