架空ナル世界デ死ノゲーム
西日に後れを取らないように机を漁り始める。
綺麗に整頓されており、机の上は参考書以外は何も置かれてなかった。
だから、すぐに気付いた。
机の上の奥の方に、キラリと光るものがある。
「…?」
なんだろう、と手を伸ばし、掴んでみると…冷たい。
小さくて、冷たくて、鉛色に光る……鍵。
「西日!……これって鍵だよな?」
鍵、と言う言葉に反応して、こちらに歩いてくる。
あたしの手のひらを覗き込んで———頷いた。
「確かに、クラハシが見せた物と一緒だな。鍵で間違いないと思う。それはどこにあったんだ?」