架空ナル世界デ死ノゲーム
西日は少しも躊躇わずに、真っ直ぐにあたしの目をとらえて聞いてくる。
その目が真っ直ぐすぎて痛くて、思わず視線を逸らした。
それに気付いたかどうかは分からないけれど、話は進んでいく。
「冬李は、家に帰りたいか?」
その質問を聞いた時、あたしは反射的に西日の顔を見た。
なんで、そんなこと…
質問の内容にうろたえながらも、必死に平常心を保った。
何でもないようなそぶりを必死に取り繕って、答えを返した。
「…どうでもいいよ。そんなの」