架空ナル世界デ死ノゲーム
自分が言った答えさえ、なんだか笑えてくる。
あたしは、こんなにも生きることに執着がないんだ、って。
「……どうして?」
廊下に、凛とした声が響いた。
痛いところをつく。
西日は意外そうな顔をして、あたしをじっと見つめている。
あたしは心の中で溜息をつきながら、淡々と答えようとした。
「…あたしの親、なんで結婚したんだってぐらい、仲悪くてケンカばっか。…自分のことで精一杯らしいし。…友達っていうのも…なんだか嘘っぽくてアテになんないから……あたしの方から…遠ざけていたし」
淡々と答えようとした。
別にこんなこと、誰にも言ってこなかったし、これからも言わないはずだった。
言ったって変わんない。何も変わったりしない。