架空ナル世界デ死ノゲーム
よく見てみたら……確かに何かきらりと光っている。
もしかしたら…鍵?
淡い期待を心の中で宿しながら、近くにある椅子を持ってきた。
靴のまま乗って、少しだけ、背伸びをした。
「う~ん………あ、取れた」
シャンデリアに器用に乗っていたのは…小さな鍵。
クラハシが持っていた鍵と多分一致していた。
それは姫子ちゃんも思ったのか、後ろで驚きと嬉しさで1人ではしゃいでいる。
「わぁ!これって鍵だよね?クラハシさんの持っていたのとおんなじヤツ!きゃあ、やったぁ♪姫ってば天才っ!」
あぁ、頭がガンガンする…。
姫子ちゃんを冷ややかな目で見ながら、ポケットにしまった。