架空ナル世界デ死ノゲーム
椅子から降りて、もとの位置に戻してから、ザッと辺りを見回す。
きっと、一つの部屋に一つくらいしか置かないよね…。
そう思って、はしゃいでいる姫子ちゃんを置いたまま教会を出た。
温かい協会の中にいたから、余計廊下が寒く感じる。
次は、音楽室。
姫子ちゃんを置いていく気はあまりなかったけど、ついてこない方が悪いんだしね。
そうやって自分を納得させて、さっさと室内に足を踏み入れた。
「ちっ、めんどくせー」
室内は、整備されててきれいなんだろうけど、物がやたらと多い。
そんな悪態をつきながらも、たくさんの楽譜と楽器に囲まれた部屋を探した。