架空ナル世界デ死ノゲーム

【彩音side】

たった一人、鑑賞ルーム…モニタールームとでも言った方がいいか。


　大きなスクリーンがある４階へと来ていた。


　入ってすぐ右側にある何かを挟むファイルを見つけた。


「…」


　無言で透明なクリアファイルを手に取って、中身に何かないかを入念に調べていく。



　５回空振りした、６回目。


「………あ」



　鈍い鉛色に光っている鍵が、挟まっていた。



　それを手に取って、よく見てみたら、小さくて始まる前クラハシが持っていたものと酷似していた。



「…これで３つ目か。１グループ４，５つ見つけてくればいいのね」


　前に見つけた２つの鍵は、おとさないようハンカチにくるんで制服の内ポケットに入れている。



　——————————と。


「…！誰！！？」