架空ナル世界デ死ノゲーム

 さぁ、これからどうするか、というときに、コツンコツンと足音がした。


 振り返ってみてみたら、そこにいたのは…仮面をつけた男の人。


「あぁ?誰だテメェ?」

 目つきの悪い男の子…明城リンヤ(ミョウジョウ リンヤ)君が睨みながらそう聞く。

 
 リンヤ君が持っているのは、金属バット。後ろから殴られたら、痛いだろうなぁ、なんて思ったりもした。


 リンヤ君は殴りそうな勢いで、一気にその仮面男との距離を詰めた。



「…誰だって言ってんのが聞こえねぇのかよ!!」


 ダンッと近くの壁を足で蹴る。

大きな音に肩がビクンとはねたけれど、その音を間近で聞いていた男の人は全く意に介していないらしい。



 すると彩音さんが男の人に近づいて、質問をした。


「あんたは誰?誘拐犯…らしいけれど。目的があるなら、さっさと言って。……私、暇じゃないの」


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