【短】キャッチボール
「はい、ボタン」


ボタン‥。

しかも第2ボタン。


「あ‥あの」

「ん?なに??」


やっと言葉が出た。

「あの、なんでわたしに?」


少し考えて、あの人が言う。

「う~ん‥。救われたからかな?」

「救‥われた?」

「そッ!!いつも、俺達の部活姿を見てて元気もらったし。それに‥」

「それに‥?」

「初めての恋心が生まれたからな‥」


へ‥?

恋心!?


.
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