浅葱色の妖



「ちょ、危ねぇな。安心しろ。俺はお前を殺したりしねぇよ」



そこには男が二人立っていた。



暗くて顔がよく見えない。



「それにしてもお前、大丈夫か?こんな所で何してる。そんなに小さいのに」




「おおかた迷子ってところでしょう」



ずっと喋っていた男の後ろに立っていた

人がそう言った。


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