浅葱色の妖



「ごめんね、葵…」



「お母さんは何も悪くないよ!どうして謝るの…」



「あなたを、もののけなんかに産んで、ごめんね…」



お母さんは泣いていた。



血の付いた頬を涙が濡らしていく。



そして、そのまま動かなくなった。



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