浅葱色の妖




「はい、葵ちゃん朝ごはん」



そう言って旭のお母さんは湯気の出ているごはんと味噌汁を出してくれた。



「わあ、おいしそう!いただきます!」



旭の嘘つき。全然冷めてなんかないじゃない。



ごはんを食べていると、旭が家に入ってきた。




「ねえ早く食べてよ」



旭はイライラとした口調で急かす。
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