浅葱色の妖
私は夜になってもなお賑わう京の街を母上を振り切って走り抜けた。



初めて見た夜の街はあまりにも綺麗で、私は歩き続けた。



人通りの少ない場所に辿り着いた頃、さすがに不安が私の胸の中に生まれた。
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