ハート泥棒

『えっ…なにっ?』


いきなり俺に手首を掴まれた樹理は驚きながら立ち上がって


──バサッ…


『キャッ!!』


体をベッドの上に押し倒されていた。


それを逃がさないように俺は上で四つん這いになる。


好きで好きでたまらない…樹理。


一緒にいるだけで嬉しかったし。


もちろん大事にしたかった。


でも、この時のバカな俺は


早く樹理を自分だけのモノにしたくって、その想いでいっぱいになってて──・・・



『樹里、いい?』

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