LOVE&LIFE
「それに、アンタぶりっ子じゃん。俺そういう奴嫌いなんだよね。目障り。」

「えぇ、私ぶりっ子じゃないよぉ。もぅ、照れ屋さんだなぁ。そういう所可愛い♡」

「触んな!!!」

女が真田の腕を触るとそれを拒絶し、ガタガタ震えてる。

おかしい。

真田の様子がおかしい。

「どぉしたの?」

「あの。」

俺は真田に近づく女に声をかけた。

「あ、優弦君だぁ。」

下の名前で君付けすんじゃねぇよ。

それをしていいのは乃莉だけだ。

「ごめんね。真田に用があるから借りるね。」

真田はびっくりした顔で俺を見る。

「え?」

「走れ。」

俺は真田に耳打ちをし手を引っ張った。
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