LOVE&LIFE
「あ、圭いたぁ♡」
「もぅ、どこ行ってたのー?」
「一緒に遊ぼうよぉ。」

チャラ男に近づく女3人。

確か同じ班のギャルだな。

「あ、楠原さんだぁ。」
「これ、私たちの荷物。置いてきて。」

うっわぁ。

面倒なことを押し付けてるし。

「おい……。」

「自分たちでやりなよ。」

チャラ男の言葉を遮って私は言った。

「いいじゃん。どーせ、暇でしょ。」
「私たちは忙しいからぁ。」

「いや、あんた達の方が暇でしょ。どうせ、そこのチャラ男と話すだけでしょ。」

「なっ…。」

「図星だから反論出来ないんでしょ。早く運びなよ。自分の荷物。」

私がそういうとしぶしぶ運び始めた。

「あ、ありがとう。」

「どういたしまして。」

「かっこいいねー。早紀ちゃんは。」

チャラ男が私の方に手を置いてくる。

私はその手を払った。
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