LOVE&LIFE
「落ち着いた?」

「ごめん。」

「謝ることじゃないよ。」

背中をさすってくれる蒼乃。

「カズ。大丈夫か。」

「優弦…。みんなも…。ごめん……。」

「かーくんが謝ることじゃないよ。俺だってかーくんと同じ立場だったら同じことしてるし。気にしなくていいよ。」

「でも…。」

「あ゛ー!!!もう、しっかりしろよ和希‼お前がいつものように戻らないと俺の可愛さが引き立たないだろっ‼」

「ごめん…。」

さっきから謝ってばっかだ…。

でも、謝る以外何を言えばいいのかわからない…。

「カズ、話したいか?」

「…誰と。」

「和希の母さんと…。」

話したい…?

俺が母さんと…?

あいつのせいで俺は変わったんだぞ?

そんな奴と話したいか?

「あの人、なんか事情抱えてんじゃねぇの?俺には和希の母さんが黙って置いていくようなやつじゃないと思う。」

「…なんでそう思うんだよ。」

「なんでって…。俺の予想だけど和希は母さんが好きだった。それと同じように和希の母さんも和希の事好きじゃねぇの?」
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