LOVE&LIFE
待ち合わせよりも20分早く待ち合わせ場所に着いてしまった。

「あ、早紀さんですか?」

尋ねてきたのは乃莉ではなく凌牙さん。

「あれ、乃莉は…?」

そう、乃莉いなかった。

「実は、熱だしまして…。代わりに僕が来たんですが駄目でしたか?」

「い、いえ…。」

凌牙さんの隣には和希の母親がいた。

「乃莉は愛されてたんですね。」

は?

何言い出すんだ、コイツ。

「乃莉に会いに3人も来てくれるだなんて。俺なんか一人も来ませんよ。」

コメントしずらい…。

「私は違うんですよ。私は秘書の方にお話があるんです。」

「私に?」

「はい。お時間少しいただけないでしょうか。」

「お断りさせていただきます。」

「翔子さん。お話してきてください。」

「社長がそういうなら…。行きましょうか。」

「はい。じゃあね、優弦君、早紀さん。」

手を振って和希の母さんについて行った。

「じゃあ、俺らも行きましょうか。」
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