LOVE&LIFE
「はい、カーット!!」

「大丈夫、Nonoちゃん?凄いアドリブだったねぇ。Nonoちゃんの演技に吸い込まれちゃったよ!!」

「ありがとうございます…。」

乃莉は、まだ涙が止まってない。

「乃莉、ちょっと…。」

俺は、乃莉に小さい声で呼んで控え室の方に行った。

「なんで、泣いたんだよ。」

「へ?」

「なんで、あん時泣いたんだよ。あそこのシーンは泣くシーンもあんなセリフも無かった。」

「私、優弦君と天地さんとのキスを見た時優弦君、天地さんの事が好きなんだって思って、それがすごく悲しくて。そのまま撮影にはいっちゃったから夜の告白のシーンで泣いちゃったんです。すみません。迷惑ですよね。」

「迷惑じゃねぇよ…。」

「迷惑ですよ。」

「迷惑じゃねぇよ!!俺は、お前が好きだから。」
< 98 / 371 >

この作品をシェア

pagetop