ハートに触っちゃダメです!
思わぬバイトにええっ!?
ホテル並の豪華な朝食を終えると


「ほんとに浅見さんまで手伝って貰えるなんて助かるわ。バイト代は弾むわよ。」

って言いながら


レイカさんが私たちを敷地内にある別の建物へと連れてきた。


すごい!こっちも普通の建物じゃない!



「ここは、昔ね、大使館だったのよ。」


大使館って?


「レイカさんの実家って外交官一家なんだよ。


死んだおじいちゃまが外国の大使してたんだって。

ここは、その関係で昔おじいちゃまが譲り受けた建物らしいよ。」



へぇ~~~~~

「レイカさんの実家ってすごいんだね。」


よく分かんないけど・・・


『大使』って何?『天使』の仲間?


『大使館』って何?『体育館』なら分かるけど?



まあ・・けど、すごいってことだよね?



ってことは、丸瀬先生もすごいの?



おじいちゃんのこと


『おじいちゃま』って呼んでるうらら


私とは違う


ちょっと別世界って思ってたら



「別にすごくなんかないさ。

レイカさんの実家なんか最低なヤツらの集まりだ。」



丸瀬先生が吐き捨てるように言ったので



「あら~、まだ根に持ってるの?」

ってレイカさん。



「は?別に。どーでもいいし。」

って丸瀬先生。



何なんでしょう?



私の不思議顔にレイカさんが話してくれた。




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