ハートに触っちゃダメです!
先に出て来たのは
背の高い“執事”で
「も・・もしかして雅さん?」
べ・・・別人!
男の人みたい!
「そうだよ。驚いた?」
うん、うん
と
ただ首を縦に振るだけで言葉が続かない私
「もっと驚くよ。」
って言いながら雅さんが
「ほら、観念しろって」
って手を引っ張ってムリヤリ私の目の前に押し出して来た
その人
は・・・・
「う、うらら・・・とか言わないよね?」
しばし目の前のその人に
「浅見さん、口開いたままだよ。」
そう
開いた口が塞がらないってこのこと?
だって、うららったら“美少年執事”なんだもん!
雅さんが笑ってる。
「驚いただろ?うららちゃんが、こんなに変身するなんてさあ。」
うん。確かにビックリだけど・・・
「見ないでよ!」
うららがカーテンで顔を隠し
「別にいいじゃん。イケてるからさあ。」
って雅さんがうららを引っ張る。
その様子見ながら
美少女のうららが、美少年のうららに変身したこともそうだけど
でも
雅さんが
「雅さんも完全に男モードに入ってますよね?」
言葉遣いまで変わっちゃって
そっちもすごい気が・・・って思って
いたら