ハートに触っちゃダメです!
「浅見大丈夫か?」
しばし意識が遠のきそうになり丸瀬先生に支えられ
「だ、大丈夫・・です。」
なんとか立っている状態。
「大丈夫って顔じゃないだろ?
ちょっとここに座ってろ。」
丸瀬先生が椅子を持ってきて私を座らせると
「そんなにショックだったか?」
と心配そうに聞いてきた。
「信じられません・・・」
今は、それしか言葉が出てこない。
頭ん中グチャグチャ
うららが男だった
こと
うららが丸瀬先生の妹じゃなくって弟だった
こと
今までうららと過ごしてきたことを思い出して・・・
相手が女の子だと思って接してきたことを思い出して・・・
とんでもない!
「わ、私、うららが女の子だと思ってたから・・・だ、だから
抱きつかれても、お風呂一緒に入ろうって言われても気にしなかったのに・・・」
今さらだけど
そんなこと相手が男子だって知ってたらあり得ないみたいなことがいっぱいで・・・
「おい・・・・一緒に風呂に入ったのか?」
「入ってません!」
そしたらとっくにうららの性別に気づくでしょっ!?