ハートに触っちゃダメです!
うちの前
車を停めた丸瀬先生
無事にうちに着いたことにホッとしてた私
車を降りかけて
「なあ、浅見
俺じゃイヤか?」
へっ?
ビックリして振り返り
丸瀬先生の顔
「ど、どうして・・・」
どうしてそんな切なそうな顔するの?
そりゃあ、取り合えず『付き合う』とか『彼女』とかって話は否定しましたけど?
「浅見の気持ちホントのとこどうなんだ?」
「ど、どうって?」
「俺のこと正直な気持ち。
ハートは取られたけど『おじさん過ぎてありえな~い』とかさあ・・・」
うっ・・・
思わず押し黙る私
それって最初の私の考えだったから
今
そう
今の
ホントの気持ち・・・
自分でも分からない
そんな黙ったままの私に丸瀬先生
「まっ、いいだろう。
夏休みの宿題にしておいてやる。」
私が車を降りると
「ちゃんと解答用意しとけよ。」
とだけ言って
行ってしまった。
「夏休みの宿題ってねえ・・・」
丸瀬先生のせいでバタバタと忙しかった夏休み
「休み・・・あとちょっとだよ。」