ハートに触っちゃダメです!
「光ぅ、次はこっち~。」
ゆりちゃんのハシャギよう・・・
『光先生って呼ぶと変だから光って呼ぶね?私のことはゆりでいいよ。』って言って完全に丸瀬先生の彼女のつもり?
丸瀬先生は、ゆりちゃんに手を引かれ連れまわされ・・・
お昼―――
「マジで疲れた。。。」
芝生の上に敷いたレジャーシートの上
丸瀬先生がゴロンと横になってゆりちゃんがゴミを捨てに行った隙に私にボヤいた。
「自分で行くってOKしたくせに・・・」
「奈良坂があんなとは思わなかった。
どんだけ絶叫マシン好きなんだよ?
マジで女子高生のパワーに着いてけない。」
「私も女子高生なんですけど?」
そう言って丸瀬先生の顔を覗き込むと
「そうなんだよな?浅見も女子高生なんだよな?」
そう・・・女子高生・・・丸瀬先生の生徒
だから
こんなお芝居しなきゃならない。
私たちのデートなんかできない。
丸瀬先生が私の方に手を伸ばしてきた。
ゆりちゃんとうららはまだ戻って来ない。
今だけ
「二人きりだな。」
丸瀬先生の手
そっと握ると丸瀬先生も握り返してくれた。
このままこうしていたい。
だけどそうもいかず・・・