ハートに触っちゃダメです!
「光~、次こっち~。」
ゆりちゃんにムリヤリ引っ張られ
また駆けて行く丸瀬先生
「とも~、疲れた。僕もうムリ。」
なんとか二人きりにしまいと追うものの絶叫マシンの連続
うららがしゃがみ込み
「大丈夫?うららが一番若いんだよ?
あれ?」
そうこうしてるうちに丸瀬先生とゆりちゃんの二人を見失った。
「駐車場で会えるって。ケータイで連絡も取れるし。」
うららが言うけど心配
「ここ遊園地だし光が彼女にホテルに連れこまれることないから。」
「ちょっ・・ホテルになんて・・・」
ゆりちゃんならいざとなるとそんな行動に出なくも無い気もするけど・・・
「確かに・・・ここ遊園地だもんね?」
心配するほどのこと・・・無い・・よね?
思いながらも
本当は
二人きりになって欲しくない
いつでも目の届くところに・・・
「光を信じろって。」
私の不安を察してうららが言った。
「うん・・丸瀬先生がゆりちゃんの誘いに乗ってホテルとか行っちゃう人じゃないこと分かってる。」
と言いつつも
「でも、奈良坂さんっていざとなると何かしそうな女だよね?」
今度は私の不安を誘ううららの言葉に
「・・・・やっぱり?」
ゆりちゃんの目的――
丸瀬先生を手に入れること
だと思うから・・・
いくら丸瀬先生を信じてても・・・