ハートに触っちゃダメです!

「ともと密室二人きりだね?」

とか言って私の隣に座るうらら


「全部ガラス張り

丸見えなんだからね。


ほら、うららはそっちに座って。」


一応言っておく

別に何かされる心配はしてないけど・・・


うららは私の隣に座ったまま


「上に上がっちゃえばそんなの関係無いし。

カップルなら当然頂上でキッスだよね?」

って言って私の方に顔近づけてくる。



それを押しやり


「カップルじゃないから。

傾くからうららそっちに座ってよ。」



そりゃあ、カップルならここ


こんな絶好のチャンスないってゆ~か

丸瀬先生と二人っきりなら・・・


とか思う私



どうせならこの観覧車

「丸瀬先生と乗りたかったな。」


つい口に出して言うと


うららがプーってふくれて

反対側の席に移動した。


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