ハートに触っちゃダメです!
「キャ~ッ!光先生~!」」
丸瀬先生のことを見つけて駆け寄って来る女子が二人
た、助かったぁ~・・・
先生は、あっと言う間に二人に挟まれ
「光先生ってば、こんなところで何してるんですかぁ?」
二人の校章の色からすると2年生
丸瀬先生は2年生の体育を受け持ってるから1年生よりは親しくて当然だけど・・・
何?このベタベタ加減・・・は?
二人はこれ見よがしに丸瀬先生に腕を絡めて
「その子何なんですかぁ?」」
まるでハモルかのように言って
右側の茶髪と左側のロングの黒髪が二人して睨みつけてきた。
さっきまでの丸瀬先生と私の様子を見ていたのだろうか?
見てたんだったら・・・
怪しむよね?
でも
取り合えず怪しまれようとなんだろうと
この二人の出現で私はなんとか解放されそうだし・・・
と
私は二人に感謝しながら・・・
「あの・・私、塾があるので失礼します!」
と適当な理由をつけて
慌てて自転車に飛び乗り
「あ、おい!まだ話は終わって・・・」
丸瀬先生が私を止めるような仕草をしたけど・・・
丸瀬先生の両腕
両脇からしっかり掴んで離さない二人に感謝!
もう後ろも振り返らず
全速力で自転車漕いで
あとは学校から脱出!