ハートに触っちゃダメです!
「何してるの?」

ドアの所で

丸瀬先生の前に立つ

金髪で青い目の男の子


「ちょっとね、お話してたんだ。

だけどもう帰るから。」


普通に日本語通じるから丸瀬先生も普通に日本語で答えて


それから男の子の頭を優しくなでると


男の子

嬉しそうに丸瀬先生を見上げて

「帰っちゃヤダよ。」


丸瀬先生のスーツの裾を引っ張り

「あそぼ。」


可愛らしい笑顔

向けると



「ま、丸瀬先生

何するの?」


ビックリしてる私たちをよそに


男の子を持ち上げ


グルグル

回し


「キャ~

おじちゃんすごいよ~」


喜ぶ男の子


「おじちゃんじゃないぞ?

お兄ちゃんと呼びなさい。」


これでもか



グルン!グルン!


これって・・・遊んでる

とか?


手を持って振り回し

足を持って宙づり

挙句の果てには・・・


キャ~~~~!

ワ~~~~!


おいおい・・・

体育教師・・・

今は国語の教師だけど・・・


それから

丸瀬先生

男の子を肩に乗せて


そのまま廊下を駆けて


行ってしまい!?
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