ハートに触っちゃダメです!
帰りの車内――――
一香が雅さんに送ってもらうことになって
私と丸瀬先生の二人きり
今度は後部座席じゃなくって
助手席
丸瀬先生の隣の席
だけど
この席に意味なんかあるの?
って
悲しくなる
さっきから丸瀬先生
ずっと無言
私から話かけていいか分からない。
重い空気
広い車内に漂ってる
ずっと俯いて自分の膝を見ていたら
「酔うぞ。」
って
一言
丸瀬先生ってもっと口数多い人なんだけど
丸瀬先生だって
私の記憶が無いのに
私が恋人だったって聞かされて
そんなの受入れられなくて
何話していいのか分からないんだと思う
「前の車より酔わないと思いますよ。
あの車のスピードったら尋常じゃなかったし・・・」
今の丸瀬先生と私の共通の話題なんて
「ああ、あの車気に入ってたんだけどな。
内装にも結構金かけてたし、シートなんて特注のレザーでさあ・・・
って
浅見さん乗ったことあるんだよな?」
「え?ああ・・はい、何度も・・・」
「だよな?付き合ってたんならな。」
それからまた無言が続き・・・
丸瀬先生
何考えているんだろう?
前の車に私以外で乗せた恋人のこと・・・とか?
私を乗せた記憶なんかないんだもん・・・ね?
一香が雅さんに送ってもらうことになって
私と丸瀬先生の二人きり
今度は後部座席じゃなくって
助手席
丸瀬先生の隣の席
だけど
この席に意味なんかあるの?
って
悲しくなる
さっきから丸瀬先生
ずっと無言
私から話かけていいか分からない。
重い空気
広い車内に漂ってる
ずっと俯いて自分の膝を見ていたら
「酔うぞ。」
って
一言
丸瀬先生ってもっと口数多い人なんだけど
丸瀬先生だって
私の記憶が無いのに
私が恋人だったって聞かされて
そんなの受入れられなくて
何話していいのか分からないんだと思う
「前の車より酔わないと思いますよ。
あの車のスピードったら尋常じゃなかったし・・・」
今の丸瀬先生と私の共通の話題なんて
「ああ、あの車気に入ってたんだけどな。
内装にも結構金かけてたし、シートなんて特注のレザーでさあ・・・
って
浅見さん乗ったことあるんだよな?」
「え?ああ・・はい、何度も・・・」
「だよな?付き合ってたんならな。」
それからまた無言が続き・・・
丸瀬先生
何考えているんだろう?
前の車に私以外で乗せた恋人のこと・・・とか?
私を乗せた記憶なんかないんだもん・・・ね?