ハートに触っちゃダメです!
「遅かったのね?」
玄関にレイカさんの姿があった。
「すみません・・・一香のとこに長居しちゃって・・・」
車から降りてこの家までの道すがら
少し泣いた
目とか赤くなってるかも知れない。
だから俯き加減のままでそう答えると
「そう、階堂さんのところね?」
一香のところに居たのならあまり言われない
それがいつもなのだけど
「はい・・・試験勉強してて・・・」
言い訳しながら
確かレイカさんが帰って来るのは明日だったはずじゃあ・・・?
と思っていると
「大事な用事ができたから帰って来たのよ。
それよりどうだったかしら?」
「え?」
「光さんと会ったんでしょう?」
思わず顔を上げた私
もうレイカさん
知ってたんだ・・・・
丸瀬先生が戻って来ていると
それも
「浅見さんのこと思い出せたのかしら?」
丸瀬先生が記憶喪失だってことも知ってる?