ハートに触っちゃダメです!
「なら、なんともないってことだね?」


慌てふためいた丸パパ

もう落ち着いて


「ええ。」


レイカさんは、お化粧が落ちてグチャグチャな顔

丸パパの肩にもたせ掛けてる。


「でも、あれだよレイカさん。

親の因果が子に報い・・ってこと


今まで言わないで来たけれど

この際だから言うよ。


レイカさんが間違ってる。


光が大事なら光が一番幸せになれることを願うべきなんだよ。


でも、もう分かってる

そうだろ?」


「うん・・・ごめんなさい。」


丸パパ

いつもはレイカさんの言うとおりでレイカさんが威張ってる


って思った


けど

なんだろ?この二人の空気?


レイカさんも意外に素直になっちゃって


それから

思いもかけないこと


「反省してるのよ。


だから、浅見さん

私もね

譲歩するわ。」


譲歩・・・って?

私にごめんなさいは?無いの?


「卒業までの期間

あなたにチャンスをあげるわ。」


チャンス?


レイカさんのすっかりいつも通りの女王様的な態度


丸パパも少し呆れた顔

「チャンスってなんだい?」


丸パパが私の変わりに聞くと


「もしも、もしもよ?


光が浅見さんのことを思い出したなら

認めてあげるわ。


結婚でもなんでも二人のしたいようにすればいいわ。」


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