ハートに触っちゃダメです!
「浅見、遅刻か?
お嬢様学校の生徒が塀をよじ登るなんてありえないな。」
呆れた声
「わ、悪かったですね。
もともとお嬢様なんかじゃ私ありませんから。」
言い返しながら
これは
丸瀬先生
助けてくれるんだろうか?
とか
少なからず
期待
しても
「ま、それなら自分で降りれるな?」
クルリと背を向けた丸瀬先生
「まっ・・
あ・・
キャ!」
塀から
真っ逆さま
絶対に
私
もう
ダメだ!
そう思った
次の瞬間
ゴチン!
ぶつけたのは
「痛った~」
おでこ
と
「痛って~」
おでこ
で
痛いおでこをさすり
見ると
私の下に丸瀬先生
おなじくおでこを押さえてて
丸瀬先生が助けてくれたんだと分かって
「あ、ありがと・・丸瀬先生。
ごめんなさい。大丈夫?」
思わず丸瀬先生のおでこに触れようとし
たら?