ハートに触っちゃダメです!
何の試練なんでしょうか?

「おでことおでこがぶつかったら最近の浅見さまの記憶まで無くなった・・・と言うんですの?」

一香も信じられない様子で

「うん。名前聞かれた。

もう、ホント

笑うしかない感じ?」

本当は、笑えない。

こうまでして自分の存在を消されると


私と丸瀬先生のハートの運命

そんなもの

「もう信じない。」


「え?何を信じないんですの?」

「うんん、何でもない。」


全部

振り出しに戻った。


「・・・でも

今度は、一香や雅のことも忘れてるなんてことも?」


一香がすでに私が気にかけてたことを言った。


そう

何もかも全部振り出しに戻っているのなら誰の助けも効かない。



「これが本当の終わりなのかも知れないね?」


自分で言って

まだどこかにあった未練


断ち切る覚悟


「まあ!浅見さま泣かないで!」

心配かけたくない

けど

「ごめん、一香。

今だけ

泣かせて。」

少しだけ泣いたら


卒業式待たないで




終わりにする


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