ハートに触っちゃダメです!
丸瀬先生の頭の中

全部振り出しに戻ってるはず

だけど

「一香と雅さんのことなら

ちゃんと覚えてるんだ・・・」


ボソッと呟いた私に

「浅見さま・・・」

一香が困ったような顔


でも思わずにいられない。


どうして私のことだけ

丸瀬先生の頭の中から滑り落ちてしまうんだろう?



もう疲れちゃった・・・


「ねえ、みんなでお茶でもしようよ。」

ってうららが誘ってくれた


けど


「ごめん、ちょっと頭痛い。」


ウソついた






「え~、そうなの?

とも大丈夫?風邪とか?」


普通にうららが私のおでこに手を当て


すると

「まさか、この間落ちて頭でも打った後遺症じゃないだろうな?」


うららの横から丸瀬先生



心配してくれてるの?


「頭を打ったのは光でしょ?」

うららが丸瀬先生を押しのけ


「大丈夫、熱は無いみたい。

でも、頭痛いなら帰ったほうがいいね。

僕、送ってく。」


うららが私の手を取り

「じゃ、お先。」

その場の一香も雅さんも丸瀬先生も


置き去り
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