【短】流れ星に恋をした
あの星は何であんなに綺麗なんだ?


どうして輝いてんだ?




あ、そうだ。


将来の老人ホームは、田舎の星が綺麗なとこにしよう。


星を眺めながら死ぬってのも、なかなか悪くないな。




そんなことを考えながら、ただ夜空を見て歩いていた。




流れ星でも流れねぇかな〜…。


そしたら何て願おうか?




つーか、流れ星に3回願いを唱えたら叶う…なんて迷信を誰が言いだしたんだ?




あの一瞬で3回は、確実に無理なのに。




願い事か〜…




明日、大学の食堂の日替わり定食が焼肉でありますように!!




人がきいてたら、欲がないって思うんだろうな。


不安も希望も何もない俺だから、こんな願いしか浮かばねぇんだ。




でも、日替わり定食が焼肉って……ありえねぇ話だ。


大学のメニューは激安なのに、肉なんか使えねぇだろ。




あー…くそ。


想像したら、さらに腹減った。
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