【短】流れ星に恋をした
「思い当たる節があんのかよ?」


少し考えた後、俺は言った。


「……なくはない。でも恋?俺が?いまさらないだろ」


18年間閉じたままの扉が急に開くはずがない。


鍵もきっと錆び付いてて、あかねぇよ。


つーか、扉があるのかも危ういぐらいだろ。




「ん〜…詳しく話してみろよっ」


そう、笑顔で言う友達


当てになるのかわかんねぇけど…


正直期待はしてねぇぞ?


俺はゆっくり話した。


事細かに。


全て。


俺の五感が感じ取った全てを。
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