【短】流れ星に恋をした




俺の右手には小さな箱が握りしめられている。




待ち合わせ場所には、ピンクのカスミソウを持つ彼女の姿




「またカスミソウ?」


「遅刻だよ〜?暇だから、お花屋さんに入っちゃったじゃん!!」


少し昔より大人っぽくなった彼女


俺は未だにドキドキするんだ。




今では俺もピンクのカスミソウが好き。




ピンクのカスミソウを持つ彼女を愛してる。




「何で遅刻したの〜?」


「ん?知りたい?」


「知りたい〜っ」


今のすねたような顔も…

笑った顔も…

困ったときの顔も…

怒った顔も…

照れた顔も…




全て愛してるよ。
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