【短編】俺の彼女は宇宙一可愛い。
「結構並んでるねぇ」
「そうだな」
今日は元旦をすぎて1月3日。
まだ三賀日ということもあり、凄い人だ。
「お、うわぁっ?」
彼女が人混みに揉まれて体勢を崩す。
大柄な俺とは違ってやはり女子というのはこういうとき大変そうだ。
挟まれてうーっと呻く姿は、やっぱり可愛いけど。
見るに耐えないので腕を掴んで救出。
「あ、ありがとー」
ふにゃっと微笑む彼女。
…………嘘だろ。
思わず掴んでいない方の手で顔を覆う。
「……相変わらずお前はどんくさいな」
「ええー!」
とてもじゃないけど、馬鹿にしないとごまかせないぞ、この顔の赤さは。
無自覚だろうけどな!その顔他の奴にやったら許さねーぞ……っ!