黒龍王と白龍王
闇の支配者 ???side
「ぐほっ…あ…うわあぁぁぁぁ」
ほんと、虫酸が走る。
「おい、今までの威勢は、どこ行った。あ゛?」
「ひっひぃ」
今日も私は、女をレイプするようなくそな男達に制裁をくだす。
あーあ、くそ、つまらん
まぁ、こんなやつらが強い筈ないよな
「今日は、骨折るくらいで勘弁してやる。次やったらマジで再起不能にしてやっからな」
「わっわかったから!ほっほんとにすみませんでしたぁぁぁ」
男は、多分折れたであろう、肋骨と右足を引きずりながら逃げて行った。
他の仲間を置いて…
「マジで腐ってやがる。おい、大、そいつら赤虎の前に転がして置け」
私は、気絶している奴らを指差して大に行った。でも、大は呆れた顔をしている。
「コウ、赤虎は、あなたが先月潰したでしょう…」
あ、そうだった。レイプと薬と女にしか興味ない奴らばっかりだったから私が潰したんだった。
「忘れてた。てか、いちいち潰した奴らの事なんか覚えてねーよ。」
「まあ、それもそうですね。」
大は、私の側近で主に情報収集をしている。
とても、頭のキレる奴だ。
「あ、あの…」
さっきの奴らに襲われそうになってた女がびくびくしながら、私におずおずと話しかけている。
「ん?なんだ?」
「あの、助けて頂いてありがとうございました。な、何かお礼を…」
「いいよ、お礼なんて俺は、君が無事ならそれでいい。でも、黒龍と四大の境界線をうろうろするのは、感心しないな。もう、こんな場所来ちゃ駄目だよ?」
「はっはい!」
女の目は、ハートのマークが出そうなくらいきゅるんとしている。
やべ、また大に怒られる。
「あの最後にお名前は?」
「ん?俺?俺は、コウだよ?」
「あ、ありがとうございました!コウ様!」
笑顔で、そういうと走り去っていった。
ん?何でコウ様なんだろ?
「あーあ、またコウファンが増えましたね。」
大は、じっと私を見ている。
「仕方ないだろ?女には、優しくしなきゃ」
あなたも女でしょうと大の目が言っている。
「まあ、巡回中ですから説教は、帰ってからにしましょう。」
げ、説教するんだ。
「ほんとに、優しいのだけは、変わりませんね。」
「何か、言ったか?大。」
「いいえ、何も」