もし、君のことが好きと言えたなら。


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「梓、放課後一緒に帰ろー?」

ぶんぶんと勢いよく手を振りながらこちらへ走ってくる彼女...朝倉 このみ。


「このみちゃん!いーよ、帰ろ。」


このみちゃんとは、高校1年生の時に一緒のクラスになってからずっと仲良し。


2年生もこのみちゃんと同じクラスになれて本当に嬉しい。


それに、地味にこのみちゃんとはお家も近所だから休みの日も一緒に遊ぶことが多い。


「んーっ...!やっぱり森山の授業は眠くなるー!体バッキバキ!」


両手を上に高く伸ばすこのみちゃん。


「だよね...私なんてうとうとしちゃったから当てられちゃって何も答えられなかった...」
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