白い狐は出会いの季節
[光side]


電話が切れてから数分は経ったのかな?


麗がキーボードを打つ音だけが響いてるよ。


僕は、まぁ、



「桜井さん...。どうか、無事で...!!」


真唯に付き添っているし。



「曇天のメンバー、きっと途中で携帯の電源切ったか携帯ごと壊したわね。...でも、大体の位置は割れたわ。」


「桜井さんはどこにいるんですかっ!?」


「曇天の倉庫。アジトにしている所ね。繁華街のすぐ近くにあるわ。」


「へぇー。んじゃ、僕らそこに行ってくるから。多分族ごと潰しちゃうことになっちゃうけど、いいでしょ?総長。」





「...あまりその子をこちらに踏み込ませるなよ。」


「わかってるってば。」


そう言って、武器を車に乗せた。


そして、真唯も強引に引っ張って、繁華街へと向かう。





間に合うかな?まぁ、僕としては花楓ちゃんがどうなってもいいんだけど。



真唯がね。必死に心配してる相手だし。







...もしかしたら。




花楓ちゃんが何者かわかるかもしれないし。
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