白い狐は出会いの季節
[真唯side]
「...。」
倉庫の中に入ってから、やたらと沈黙が多い。
首を絞められていた男を見た時も言葉を失ったし、
今だって、十七夜さんが先に攻撃をしたはずなのに、形勢が逆転してしまっているこの状況に、僕は言葉を失っている。
桜井さんと同じ制服を来た、バケモノと言うべきその女の表情は下を向いてしまってうまく見えない。
十七夜さんも、背中が見えるだけで、表情が見えない。
でも、動けずに、かたかた、と体が震えているのはわかる。
「...。」
倉庫の中に入ってから、やたらと沈黙が多い。
首を絞められていた男を見た時も言葉を失ったし、
今だって、十七夜さんが先に攻撃をしたはずなのに、形勢が逆転してしまっているこの状況に、僕は言葉を失っている。
桜井さんと同じ制服を来た、バケモノと言うべきその女の表情は下を向いてしまってうまく見えない。
十七夜さんも、背中が見えるだけで、表情が見えない。
でも、動けずに、かたかた、と体が震えているのはわかる。