白い狐は出会いの季節
目覚め

私?









「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」




「やめろ!!やめてくれ!!!!」




誰かの声がする。






遠くのスピーカーから響いてくるみたいだ。







「んだよこいつ!!!!」




「ば、ば、バケモノ!!!!!」





直接耳に聞こえてくるのに。




でも、目の前は真っ暗だ。





自分の姿さえ見えない。





まるで他人事のように、何が終わっていく。








カッ!!





何かから照らされている。




でも、私の見える景色は変わらない。真っ暗だ。










グシャッ!




グシャッ!






やっと目の前が明るくなってきた。




何かな、赤い花が二輪咲いた。






「.........。」



なんか変な男の人がこっち来て怒っている。




「.........。」




あれ、この人どこかで見たよな。何処だっけ?







< 62 / 121 >

この作品をシェア

pagetop