小さな二人
「俺こっちの方向だから、気をつけて帰れよー!」
「うん!ありがとう!」
そう言ってお互いの番線のホームへと歩き出す
滝康太、か・・・
明るくて、元気で・・・
「なー!」
階段を降ってる途中まだ慣れないあだ名に振り返ると
「あんま無理すんなよ?なーならどんな決断をしたとしても、幸せになれるから」
そう目を細めて柔らかい笑顔を見せた
そして、
―――優しい人・・・
あの人と付き合えてる彼女って、幸せなんじゃないかなー・・・
それが出会って1時間もしない内の、滝康太の印象だった