小さな二人
「おはよー」
あれからあまり眠れないまま朝を迎え学校に来た
「あ!那月おはよ!
ねぇ昨日のNステ見た!?裕様出てたよかっこよかったんだから~!!」
「はいはい朝から元気ね真由子は~!(笑)」
あ…そうだ、別れたこと真由子に話しておかなきゃ…
「あのさ、真由子」
「ん~?」
「話しておかなきゃいけないことがあって…」
「え、何よそんな小声で…」
「実はさ…」
真由子に手招きをし口元に耳を引き寄せ、ボソッと呟いた。
「えええ!!?わか」
「ちょっと!真由!!シーーーーーッ!!」
とっさに両手で真由子の口をふさいだ。
「ぷは!ごめんごめん!え!?でもちょっとまってどういうこと!?」
さっきまでの裕様以上の興奮した様子に少し笑いそうになった。
「ここだとあれだし…廊下いこう!」
そう言って真由子と廊下へ出る。
そして二人で小声で昨日会った出来事について話した。