【短編】恋のおわりとはじまり

私の気持ち

明日なんて来なくていいのに――――。

なんて思っても、絶対に“次の日”ってやつは来るもので。

結局昨日はあんまり食欲もなくて、夕食もあまり食べずにお風呂に入ってベッドへバタンと。

――――考えても現実は変わんない。

もう知らないっ。

そう割り切ってしまえればいいんだけど。

「―――ちっ」

舌打ちをして、目を閉じる。

もう寝よ。―――――

そう思って寝てしまったんだろう。

気づいて起きてみたら5時50分。毎日の習慣でこの時間に起きている。

顔を洗って、朝食を食べ、制服に着替えて家を出る。

6時45分。

緋香里や朱希とはこの公園前に待ち合わせ。

いつも一番は朱希で次が私。最後が緋香里。

「おっはよー♪」

そう言って緋香里が走ってくる。

「じゃ揃ったところで行きますか」

これは私。

『そだねー』

とふたりの声が重なる。

まだ気持ちは引きずってるけど、くよくよしたってなんにもないんだから!

私はいつもよりちょっと早いペースで歩きだした。
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