御曹司と愛されふたり暮らし
「な、なに言って⁉︎」
「うわ、そんな全力で拒否すんなよ。ちょっと傷つくわ」
傷つくわ、と言いながらも彼は、「まあそりゃダメだよな」と言って、ハハッと笑った。
「も、もう。からかわないでよ」
だけど、私がそう言うと。
「からかってない。あ、でも別に、そういうことしようとか言ってるわけじゃないぜ。添い寝だよ、添い寝」
「添い寝……」
それだって、私にとってはハードルが高すぎる。それに、まだちゃんと付き合ってるわけじゃないのに添い寝なんかしたら、また藤森さんに『いかがわしい』『ふしだら』と言われてしまいそうだ。そして、今度はそれに対して否定できそうにない。
だけど……。
「ど、どっちの部屋でですか……」
そんなふうに聞いてしまって。私は実は本当にふしだらな女なのだろうか。
でも、ハルくんが。
「あは……っ、ははははっ!」
と、楽しそうに、そして、うれしそうに……そう笑ってくれたから。
もう、なんだっていいや。この時だけは、ついそう思ってしまった。
「うわ、そんな全力で拒否すんなよ。ちょっと傷つくわ」
傷つくわ、と言いながらも彼は、「まあそりゃダメだよな」と言って、ハハッと笑った。
「も、もう。からかわないでよ」
だけど、私がそう言うと。
「からかってない。あ、でも別に、そういうことしようとか言ってるわけじゃないぜ。添い寝だよ、添い寝」
「添い寝……」
それだって、私にとってはハードルが高すぎる。それに、まだちゃんと付き合ってるわけじゃないのに添い寝なんかしたら、また藤森さんに『いかがわしい』『ふしだら』と言われてしまいそうだ。そして、今度はそれに対して否定できそうにない。
だけど……。
「ど、どっちの部屋でですか……」
そんなふうに聞いてしまって。私は実は本当にふしだらな女なのだろうか。
でも、ハルくんが。
「あは……っ、ははははっ!」
と、楽しそうに、そして、うれしそうに……そう笑ってくれたから。
もう、なんだっていいや。この時だけは、ついそう思ってしまった。