御曹司と愛されふたり暮らし
絶句。それでいて、大声で叫びたい気分でもあった。
「ウソでしょ!? ど、どこにつけたの!?」
「鍵……」
「このカードキー!?」
ハンドバッグの中からキーケースを取り出す。
なんということ。
極上マンションで暮らし始めることになった初日からずっと持っていたこのカードキーに、そんなものが埋め込まれていたなんて!
「べ、別にストーカー的な意味でその鍵を渡したわけじゃないぞ。単に防犯的な意味でだぞ」
ハルくんは、私の顔色をうかがうようにそんなことを聞いてきた。
やることなすことすべて大胆なくせに、そんな表情でそんな心配してくるものだから、私も逆に脱力してしまって、「わかってるよ……。大体、ストーカーもなにも、一緒に暮らしてるんだし」と答えた。
その後、なんとなく沈黙が続く。
私とハルくんは、お互いに無言のまま、ベンチに隣同士に座って、白い息を吐いた。
あれ……?おかしいな。
さっきは、星が見えなかったはずなのに。
少しだけど、キラリと光る星が、今は見える。
「ウソでしょ!? ど、どこにつけたの!?」
「鍵……」
「このカードキー!?」
ハンドバッグの中からキーケースを取り出す。
なんということ。
極上マンションで暮らし始めることになった初日からずっと持っていたこのカードキーに、そんなものが埋め込まれていたなんて!
「べ、別にストーカー的な意味でその鍵を渡したわけじゃないぞ。単に防犯的な意味でだぞ」
ハルくんは、私の顔色をうかがうようにそんなことを聞いてきた。
やることなすことすべて大胆なくせに、そんな表情でそんな心配してくるものだから、私も逆に脱力してしまって、「わかってるよ……。大体、ストーカーもなにも、一緒に暮らしてるんだし」と答えた。
その後、なんとなく沈黙が続く。
私とハルくんは、お互いに無言のまま、ベンチに隣同士に座って、白い息を吐いた。
あれ……?おかしいな。
さっきは、星が見えなかったはずなのに。
少しだけど、キラリと光る星が、今は見える。