御曹司と愛されふたり暮らし
「え? ハルくんもイワシのやつ買うの?」
「ああ。さっきイワシの話したしな。今日の思い出に一枚購入」
……どうしよう。私と同じこと考えてくれてる。
すごく、うれしい。
それに……。
「お揃いだな」
そう言われ、私の顔がボッと熱くなる。
心臓も、ドキドキして。
ハルくんは深い意味なんてなくそう言ったのはわかってる。その証拠に、いつもの無垢で無邪気な笑顔だし。
だけど……それでも。
お揃い。
その響きと事実がすごくうれしくて。
その後、私たちは水族館を後にし、マンションに向かった。
帰りの車の中で、私はさっき購入したポストカードをレジ袋から取り出した。
最初は、部屋の机の上に飾ろうかなって思ったけど、なんとなく、肌身離さず持っていたくて、私はスケジュール帳をハンドバッグから出した。そして、そこにそっと挟んだ。
思わず顔がにやけそうになってしまい、ハルくんにバレないように下を向いて、慌てて引き締めた。
なんかすっごく楽しい。
私、やっぱりハルくんのこと……?
ハルくんも、私のこと、嫌いでは、ないよね……?
そんなことを考えていたら、車はあっという間にマンションへ到着した。
事件が起こったのは、それから二週間後だった。
「ない……?」
職場のコピー機の前で、私は思わず声に出して呟いた。
さっきここに置いたはずのスケジュール帳が、ない。
「ああ。さっきイワシの話したしな。今日の思い出に一枚購入」
……どうしよう。私と同じこと考えてくれてる。
すごく、うれしい。
それに……。
「お揃いだな」
そう言われ、私の顔がボッと熱くなる。
心臓も、ドキドキして。
ハルくんは深い意味なんてなくそう言ったのはわかってる。その証拠に、いつもの無垢で無邪気な笑顔だし。
だけど……それでも。
お揃い。
その響きと事実がすごくうれしくて。
その後、私たちは水族館を後にし、マンションに向かった。
帰りの車の中で、私はさっき購入したポストカードをレジ袋から取り出した。
最初は、部屋の机の上に飾ろうかなって思ったけど、なんとなく、肌身離さず持っていたくて、私はスケジュール帳をハンドバッグから出した。そして、そこにそっと挟んだ。
思わず顔がにやけそうになってしまい、ハルくんにバレないように下を向いて、慌てて引き締めた。
なんかすっごく楽しい。
私、やっぱりハルくんのこと……?
ハルくんも、私のこと、嫌いでは、ないよね……?
そんなことを考えていたら、車はあっという間にマンションへ到着した。
事件が起こったのは、それから二週間後だった。
「ない……?」
職場のコピー機の前で、私は思わず声に出して呟いた。
さっきここに置いたはずのスケジュール帳が、ない。