猫な私の甘い恋
「ど、したの?」

恐る恐る聞いてみる。顔が強張(コワバ)っている涼花ちゃんが口を開く。

「麗ちゃんって……オタク?」

「ちっ違うよー!」

私の叫び声は更衣室に木霊した。

「あ、ごめん。なんかそうかなって思っちゃって…。」

「大丈夫。変な誤解させたくなかっただけだから。」

「「………。」」

一瞬、更衣室が静かになる。気まずいよ…。

「…着替えるんだよね。私先行ってる!」

「あ、待って……」

私が喋り終わる前に涼花ちゃんは更衣室を出て行ってしまった。

「ま、いいか。着替えよ。」

黒いロリータな感じの服を着るのに少し躊躇(チュウチョ)したが思い切って着ることにした。
< 100 / 156 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop